生意気な”オレさま”世代を見ていて

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若いというのは傲慢で根拠のない自信に充ち溢れています。

お若いかたが言ってくる言葉が

とても挑戦的で言葉にとげがあるのを感じることがあります。

また20近く年齢が下のかたから

お説教めいたメールをいただき

驚くこともございます(釈迦に説法とはこのことかと・・・)

でも、あら~お若いのねと気にもとめなくなりました。

だって年齢を重ねないとわからないことってあるのです。

 

2003年にレコード大賞を取ったスマップの

「世界にひとつだけの花」

この歌を聴いて育った”若者”の中に

「オレさま社員」と呼ばれる人たちが多いと言われています。

自分のことは棚に上げておいて

手の届かない(地位や年齢の)相手の批評・批判する人、

群れをなして態度で無気力をあらわす社員たちのことです。

現在30歳前後のかたがたですね。

 

国会中継を見ていて、政治家の発言を聴いていても、

何だか軽く思えてきます。

ああ、年を取ったのだという実感を持ちます。

でも自分の中で悪い気はしないのです。

いろんな苦悩を乗り越えて今がある、そう思えます。

 

年齢について考えるエピソードが2つあります。

 

 

昔、私はとても生意気でしたので

年齢を重ねた人がどんなにすばらしいのかなんて

関心がありませんでした。

それはあなたの個人的な経験でしょう?

くらいにしか考えませんでした。

どんな人からも学ぶということをしませんでした。

 

そしてある60歳を超えた女性が、

私の講座を受講してくださったときに

「私ね、年下の先生の言うことってあまり感動しないのですけど

神田先生のお話は心にしみました。」と言ってくださったときも

ただ単純にそういうものかと思ったくらいで

”先生”という人はその道のプロなのに

年齢で判断するのはどうかな・・と、少しだけ反感を持ちました。

 

また40歳になる少し前に、

これまた別の50代のかたが

「先生、何歳?あら・・まだ40歳くらいなのね。

じゃあ、もう少しいろいろあるわね・・人生は。」

とおっしゃったときも、え~まだこれからあるの?

もういいよ、と思いました。

それだけその頃つらい状況におりました。

 

でもその年代なりのできごとは起こるもので

結果そのかたがおっしゃった通りになるのでした。

 

今、私よりも若いかたがたが社会の中心になってきて、

以前とは異なる文化がそこにあります。

自分の年齢にふさわしく

広い心と豊かさで若者をサポートしていく立場なのだと

改めて戒めています。

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