(実はこれね、4年前に書いたものなのです。懐かしくて載せてみました♪)

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ふと、アルバムを引っ張り出し、久しぶりに聴いてみた。

『 AND I LOVE YOU 』

ヴォーカルの吉田美和は、数年前に大切な人を亡くした。

その気持ちを綴った曲も含まれている。

 

ある歌を思い出したきっかけは、大晦日と元日、さらに2日と

家族で過ごさせてもらったペンション。

 

「仕事を始めて20数年になりますが・・・2回目です、雪の降るお正月は。」と、

迎えてくださったご主人がつぶやく。

なかなか部屋が暖まらないことを気にして何度も私たちに声をかける。

この大阪出身のオーナーご夫婦はホスピタリティ溢れる心配りをくださった。

 

夜10時には焼きたてのチーズケーキ。

美味しくいただきながら夜更けまで皆で語らう。

このご夫婦は幼稚園からの(!)仲。

20歳代後半に脱サラをしてこの土地に移り住んだとのこと。

生まれ育ったそれぞれの家よりも今では生活時間が長くなった。

息の合ったもてなしは、そんな歴史が生み出したのかもしれない。

2人の息子さんを育て上げ、バーンアウトしたのは

ご主人のほうだったと笑って奥さまが言う。

「でも中学生の頃はね、私のほうが真面目だったの。でね・・・」

話は尽きない。

 

さて、話を音楽に戻すと、

ドリカムの曲で「ア・イ・シ・テ・ルのサイン~わたしたちの未来予想図」

というのがある。歌詞はこんな感じ・・・。

 

ねえ あなたとだからここまで来れたの

ねえ あなたとだから未来を思えたの

どんな明日が待っているかは

誰にも分からない毎日を

あたりまえのように そばにいて

いろんな“今日”を 過ごして来たの

だから

ちゃんとあなたに伝わってるかな?

メット5回ぶつけたり ブレーキランプ踏んだり

ア・イ・シ・テ・ルって伝えられてるかな

ふたりの“今”が “昨日”に変わる前に

ねえ あなたとだから けんかもできるし

ねえ あなたとだから わたしはここにいるの

~中略~

ねえ わたしたちの未来予想図は

まだどこかへたどりつく途中

一緒にいるこんな毎日が

積み重なって描かれるの

~後略~

 

夫婦というのはこうして築き上げていくものなんじゃないかなって、

お二人を見て感じた。

価値観のすれ違いに悩み、ときには通じない想いに切なくなって。

でも、喜びや悲しみすべての感情を共有しながら

長いトキをかけて夫婦になっていく。

子どもがいるうちは違う一面を覗かせて、

親の介護を引き受けた時には、ともに協力しあいながら、

そうして思い出を重ねていく。

どちらかが先に逝く瞬間、この人で良かったなぁと手を握りしめながら。