自尊心とは少しニュアンスの異なる

「プライド」という言葉があります。

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Zさん(40歳)はとても「プライドが高い」のです。

それが不幸ぐせにつながっています。

 

彼は地方で”まあまあ”の大学を卒業し

東京で生活をしています。

 

お仕事の打ち合わせに行って、

条件と合わないという理由ですぐに断ったり

相手とやりあって破談となることがたびたびあります。

 

自分の実力以上に金額提示をしてしまうので

相手から見ると「いやな奴」となります。

さらに、彼以上に仕事ができ、

料金が安いライバルに

仕事を奪われることになります。

 

また理性的だと自分では思っていますが、

感情がすぐに顔に出るので

感じていることが相手に伝わってしまいます。

 

フェイスブックでブランド作りをする際も、

先輩の指摘を受け入れずに書く投稿が

その日の感情により雰囲気が違うので

周囲から「感情にむらのある人」と評判になってしまいました。

他人から一度でもクレームのついた内容については

二度とそのことに触れません。

 

つまりZさんのプライドの高さの裏には

自分を客観的に把握できていないこと、

また劣等感や自信のなさが見え隠れします。

 

本当に実力のある人は謙虚です。

「人間は至らないもの」ということを知っているので

他人の言うことを素直に受け入れるのです。

 

メッキで自分をいくら飾り立てても

いつかそれらは剥がれます。

必要以上に卑下することはありませんが、

現在の身の丈を知って

それを着実に伸ばしていくほうが

成長は早いような気がします。

 

Zさんは今日も”努力”を続けますが、

それが営業成績につながることはありません。

いつも裕福になりたいと願いながらも

余裕ある生活にはほど遠いのです。

 

どこかで方向転換をしないと不幸ぐせは続き、

人生において同じようなできごとが繰り返されます。

Zさんがお子ちゃまであることは

周りにいる人々が一番わかっているのですが、

心を閉ざしてしまったZさんは

その温かい目にすら気づくことができないのです。