先日「9」の数字について書きました。
その続きです。

皆さんはピタゴラスの三平方の定理について
数学で習ったことでしょう。
ここで名前の出たピタゴラス(BC582~BC496)は、
古代ギリシャ時代の哲学者、数学者です。

彼は
「すべての根源(アルケー)は数である」
と考えていました。

昔からピタゴラス研究がなされています。
彼は数秘術の生みの親ではないかと言われていて、
数には哲学的意味があると考えてきました。

19世紀の精神分析派の精神科医・心理学者C.G.ユングは、
数秘術や東洋の錬金術に興味を持ち
一種独特な思想(ちょっとオカルトティック・・)を展開させます。

「数の哲学的意味」とは次のキーワードから探っていきます。

1:創造性・意志の強さ・自己中心・支配・情熱・勇気・独立心・決断力
2:協調・融合・優しさ・サポート・受動的・母性・包容力・感受性
3:自由・陽気・楽天家・ポジティブ・無責任・好奇心・社交的・開放的
4:保守的・組織・秩序・問題解決・現実的・冷静・強いこだわり・勤勉
5:活動的・衝動性・好奇心旺盛・器用・機転がきく・大胆な自由さ・ユーモア・二面性
6:美・調和・愛情・家庭・正義・誠実・献身的・平和主義・教育・奉仕
7:分析・研究・精神世界・本質・孤独・繊細・変革・独創性・倫理観・自律性
8:野心・実利主義・決断力・行動力・リーダーシップ・利益、経験・パワフル
9:影響・やさしさ・受容性・優柔不断・人類愛・臨機応変・直感力・純粋
11:強い感受性・洞察力・神秘的・頭脳明晰・完璧主義・霊性・本心を見抜く力
22:現実的な夢の実現・スケールの大きさ・並外れた行動力と積極性・見通す眼・直感

他にも100を完璧主義だとする説、
そこから99は常に足りないという
欲求不満を表すとも言われます。

数秘術においては、生まれた年月日や名前を
アルファベットに変えて計算するようですが、
ユングもまた、どの数を好むのかによって
その人の性格・気質的傾向が出るのだと考えます。

さて、あなたはどの数字が好きですか?
家族や友だちとそんな話をしてみるのも面白いかもしれません。