この春から通い始めた大学。
少人数なので先生に質問をしやすいし、
また学ぶ心理学も専門性が高い。
深めようとする学生には
図書館職員や教授陣も懇切丁寧です。

カウンセリングでは行わないアセスメント(心理検査)や
データ解析(つまり数学です。
統計分析によって占いと何が違うのか、
科学的に証明すること)などの授業を受けるたびに、
カウンセリング実務においては負けないけれど
知識の豊富さで違いが出ることを痛感しています。

心理カウンセラーを養成する者として、
厳しいと言われてきましたが
これでもまだ足りないのだと感じる毎日です。
もっともっと大学の新しい情報を
生徒さんたちに伝えていかないとと思っています。

さて、夏休み中のこの3日間に
社会心理学の集中講義を受けました。

もう少し流行やうわさ、集団心理について
学ぶかと思いきや、
原因帰属適応の問題、
対人認知と自己呈示、
援助行動や攻撃行動など
違うジャンルを学ぶことができました。

社会心理学では、
人間の行動は、個人が持っている特性と
状況の関係によって決まります。
つまり同じ人であっても、
違う状況であれば、
別の行動をしたかもしれない、と考えます。

例えば、道に落ちているゴミに気づいて
それを拾うという行動。

もしその前にゴジラの映画を見て
気持ちが少し荒くなっていたとしたら・・

もし人の命を扱う感動映画を見て
心の感受性が鋭くなっていたなら・・

違っているかもしれませんよね?
ゴジラのほうは、街を踏み歩いて行くくらいですから、
細かなことに気を留めない気分かもしれません。
感動映画は人をいたわる優しさを
呼び起こしてくれたかもしれません。
そうしたら社会のためになると
足元のゴミを拾っていたかもしれないのです。

もともと持っているその人の属性と、
引き出す状況。
それを見て、「あの人はこういう人だ」と認識して
人間関係が始まります。
その人への見方に、何かしらの
歪みがあったとしたら・・・?

ありのままのその人を見ているのではなくて、
起こったできごとを、
自分の偏ったフィルターを通して
判断しているのかもしれません。

例を出すと、
ある事件の犯人が
「東京大学卒業」だと聞いて何を思いますか?
それがもしも「小学校3年生の起こした犯罪」だとしたら?
「”普通の”サラリーマン」だとしたなら?
受けとめかたや考えかたが変化しますよね。

そんなステレオタイプの世界に
私たちは生きているのです。

もう少しまっさらな心で
相手を、ものごとを、見つめたいものです。